南山城村を活動拠点とするアーティストの合同展

1995年大阪市北区野崎町三笠屋ビルの一室にて活動を始めましたGallery Denが、
昨年で創立20周年を迎えました。
大阪市北区→大阪市西区→京都府南山城村 と活動拠点を移してまいりましたが、
この地南山城村での着地から5年の月日は、
東北大震災に端を発した世界情勢の変動と重なるものがあります。
テクノロジー万能に向かう人類が、"ふるさと帰り"の動向を帯びはじめ、
自然との共生の道を模索しております。
周りをふりかえれば、ここ南山城村を「活動拠点」とする
アーティストが少なくないことに今更ながら気づく次第です。
三つのセクションに分かれて、三所三様の展覧会を開催いたします。

2016.03新野 洋 個展

→《新野 洋 個展》レビューはこちら 会　　場　：　旧高尾小学校体育館
会　　期　：　2016年3月13日(日）-3月26日(土）　　12:00〜17:00　初日のみ12:30〜
　　　　　　　休廊日：水・木曜日
出展作家　：　新野 洋

2012年より南山城村に制作拠点を置き、制作をしております。
私の作品は、制作拠点とする土地の自然物を採集、観察することで形作られます。
それら自然物の素材や形を組み換えることで実在しない生物のようなものを作っています。

今回の展示では、南山城村で採取した自然の造形物を基に制作したものです。
南山城の地が作り出した生命のかたちを感じて頂ければと思います。

※画像をクリックすると拡大表示されます。

2016.03
クリスティーン・フリント・サト/Christine Flint Sato個展 & 里 博文 個展

→《クリスティーン・フリント・サト/Christine Flint Sato個展 & 里 博文 個展》レビューはこちら 会　　場　：　Gallery Den mym 本館
会　　期　：　2016年3月13日(日）-3月26日(土）　　12:00〜17:00　初日のみ12:30〜
　　　　　　　休廊日：水・木曜日
出展作家　：　クリスティーン・フリント・サト/Christine Flint Sato
　　　　　　　里 博文

クリスティーン・フリント・サト/Christine Flint Sato
23年前、南山城村にある茶畑跡地を購入しました。数年かけて茶の木の根っこを掘り起こし、作業場を作り、アトリエを作り、2010年ようやく住まいになるキャビンが完成しました。今そこに、次男のロビンが住んでいます。私たち夫婦は相変わらず、作品作りのために村に通っています。 南山城村の土地に出会ったその時からここが私の‘肺’と成っているように感じています。ここの清らな空気を深く吸い、ここで魂をも洗う日々を体験しています。 最近は村の人たちと交流する機会も増えてきました。開放的で親切な雰囲気が好きです。今回の作品はキャビンで作られて、これは、ここで私が感じる光と自由を反映する物です。

We bought a tea field in Minami Yama Shiro Mura 23 years ago. Slowly we cleared the land. We built small a workshop and studio and in 2010 we completed a cabin. Our son, Robin, lives there now. We continue to come to make artwork. From the beginning our land has been my ‘lungs.’ I have been able to breathe the clean country air and heal my spirit. Recently we have been making friends in the village. There is a very open, kind atmosphere.My artwork for this exhibition was made at our cabin and reflects the light and freedom I feel here.

※画像をクリックすると拡大表示されます。

里 博文
南山城村の一角に、写真制作用の暗室を持てたことが、表現の幅をひろげることになった。いや、ここの土地柄が制作意欲に影響したという方が正確だろう。 「終の棲家」という事も考えながら、この23年間南山城村に通った。5年前、息子の移り住みたいとの希望もあり、寝泊りが出来るキャビンを完成させた。 ベランダからは童仙房が見え、裏手の小高い道路脇からは遠くに鈴鹿山脈がかすむ。空気の透明度は、おいしさでもある。 近くのダム湖でカヌーを楽しむ。隣家との会話がこれまた楽しい。 南山城村では、おかげさまで、人生を楽しんでいる。今回の写真作品は、感謝の気持ちから生まれた。

In a corner of Minami Yama Shiro Mura I have a darkroom. Here I have been able to widen the scope of my photographic work, or, rather, the countryside has stimulated me to produce work. I have been coming to Minami Yama Shiro Mura for the past 23 years, I can see it as my final resting place. 5 years ago, coinciding with our son’s desire to move here, we built a cabin. From the veranda we can see Dosenbou, from a lane on the small hill behind the house we can see a misty Suzuka mountain range. The transparency of the air is delicious! I enjoy canoeing on the nearby dam and chatting with the neighbours. I am fortunate to enjoy life in Minami Yama Shiro Mura. The photographs in this exhibition spring from my feelings of gratitude.

※画像をクリックすると拡大表示されます。

2016.03今谷 紀子 個展 & 藤田 敬 個展

→《今谷 紀子 個展 & 藤田 敬 個展》レビューはこちら 会　　場　：　AIR南山城村“青い家”
会　　期　：　2016年3月13日(日）-3月26日(土）　　12:00〜17:00　初日のみ12:30〜
　　　　　　　休廊日：水・木曜日
出展作家　：　今谷 紀子
　　　　　　　藤田 敬

今谷 紀子
草にとけこむ石仏のように…
思いを馳せる形を探る。
こねて、けずって、みがきます。

※画像をクリックすると拡大表示されます。

藤田 敬
自然と寄り添う暮らし。
その中から生まれるアイディア。
そんな、あれやこれやをカタチにしています。

※画像をクリックすると拡大表示されます。