2014.9｢resonance｣仲摩 洋一 個展

京都での個展は実に６年ぶりになります。
久しぶりの地元での展覧会に思いを馳せながら私は制作を続けています。
最近、ようやく本当の意味で絵を描くことについて深く考えたり、真摯に向き合えるようになってきた感があります。それゆえに絵筆を動かす時間と同じくらい絵を眺める時間も多くなってきました。長い間、身近にある自然や風景などをテーマに油絵の具で描いておりますが、乾燥までにある程度時間のかかる油彩画は制作中、容易に動かすことが可能で完成に至るまでは非常に流動的な状態です。
一枚の絵には描かれたもの、表に見えているイメージだけでなく画布に対峙しているときに自分が抱く想いや葛藤、また時間が内包されています。そのように試行錯誤しながら描いた作品が南山城村の展示スペースの壁面に掛けられたときに、描いているときの自分には見えなかったもの、気付かなかったことについて教えてくれることを期待しています。

2014.9松谷 博子 個展

何も描かれていない版木を前にして、彷徨うように彫刻刀を動かしているうちに、少しずつ目の前に現れる流れやイメージ。 それらと戯れるように、また目を凝らして新たに浮かびあがってくるものを探して、どこか素敵な場所にたどり着けないだろうかと思いながら、作品を創っています。 今回、会期中の数日間、青い家でも制作します。自然あふれる南山城村の空気や音の中で、自分はどこに迷い込んでゆくのか、そしてどんなイメージと出会えるのか、とても楽しみです。