Gallery Den mym ギャラリーデン南山城村 Gallery Den mym ギャラリーデン南山城村

Review

2014.9「resonance」仲摩 洋一 個展

(2014.9.14-9.27 12:00-17:00)  Pastページ>>>>

■展示を終えて
 個人的な話になりますが、私にとってGalleryDenはとても思い入れの深いスペースです。
 ギャラリー自体の魅力もさることながら「Den」で展示をさせて頂く時期は、何故か自分を取り巻く環境が大きく変化するタイミングにあります。5年前、大阪の京町堀にあった頃に初めてGalleryDenで個展を開いたときもそうでした。今回の展示では、ここ数年の自分の仕事を整理して見せることができたと思いますし、2階のスペースでは「空」を題材にした新しい作品群を展示することができました。今までの自分を振り返るとともに、自分に足りないものや今後の展開について考えることができたと思います。南山城村の古民家を改装してできたDenのような空間で作品展示をするのは私にとって初めての経験で、ホワイトキューブでの展示と異なり難しい部分も多々ありましたが、最終的にギャラリーの特性を活かした空間ができあがったのではないかと思います。
 地元の方々や遠方から来て頂いたお客様とゆったりとした時間の中で交流できたこと、子ども達が気軽に作品を楽しんでくれたことが自分にとって新鮮な発見で、これが意外とアートの本質だったりするのかなと当たり前のことに気付きました。

■展示作品


2014.9松谷 博子 個展

(2014.9.14-9.27 12:00-17:00)  Pastページ>>>>

■展示を終えて
 会期中に滞在制作をさせていただいたことが1番の収穫でした。
 今回、彫りの経過を何段階かに分けて見せる、彫り進みの作品を制作したのですが、最終日の朝に刷りあがった作品を見て、この場所でなければきっとこんなイメージは生まれてこなかっただろうなと感じました。
 夜中に本当に一人きりで、昼とは違う匂いや音に飲み込まれそうになりながら、作品や自分と向き合えたことや、そうして夜をさまよった末に出会えた景色。朝の光が自分をその場所へと導いてくれたような、場所と時間と作品がリンクするような感覚はとても心地よいものでした。
また「青い家」という独特の空気をもった古民家での展示は初めてのことだったので、難しい部分もありましたが、じっくり場所と向き合い、そして色々な方に作品を観ていただきお話する中で、得るもの がたくさんありました。
 南山城村での二週間は、自分の可能性を広げてくれたと思いますし、また次に繋がる良い経験となりました。

■展示作品


<Opening Ceremony>

木版でつくるエコバック

日  時 : 9月14日(日) 
会  場 : AIR南山城村“青い家”


■オープニングイベントを振り返って




オープニングイベントのワークショップはまず、どれくらいの方に参加して頂けるかという基本的なところで心配しておりましたが、幸いたくさんの方に参加して頂き盛況だったと思います。みなさん楽しそうに制作されていて、私は原画制作と松谷さんの制作補助という形のみの参加でしたが本当に良かったと思います。ただ、自分のお客さんの対応に追われて、最後はあまり松谷さんのお手伝いができなかったことが申し訳無かったなと思います。あと、僕もエコバッグ作りがしたかったです。








今回、「木版でつくるエコバッグ」ということで、同時に展覧会をされていた仲摩洋一さんにも下絵をいくつか考えていただき、私が版に起こしたものを、参加者の方に自由に組み合わせてオリジナルのエコバッグを作ってもらうというワークショップをしました。こちらの段取りが悪く、参加者の方をお待たせしてしてしまったり、詰めが甘かった部分もあったので、その点に関しては反省して次の機会に生かしたいと思います。参加してくださった方は作家さんも多く、また小さなお子さんもお母さんと一緒に参加してくれました。こちらの用意した版をみなさんがそれぞれのアイデアで遊んでくれて、とても広がりのあるワークショップになりました。何より、自然あふれるゆったりとした南山城村という場所が、ワークショップの時間をより豊かなものにしてくれた気がしています。


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